ワイパーが故障しました。なんとなくそんな前兆はあったんです。 ふだんと動きが違うというか、どことなくぎこちない。 ワイパー、ギクシャクしてるんです。こうスムーズじゃないんです。 カクカクというか、ドタバタしてるんです。間欠ワイパーにするとよけい。 そういえば今にして思えば、ウィンドウ拭き取り音もゴトゴトうるさかったです。 ええ、しばらく放って置きましたよ。 そのうちなんとかなるだろうって、何の根拠もない自信に支えられてましたよ。
スポンサードリンク夕方、帰路。ヘッドライトを点けました。折りしも、ポツポツと雨が降ってきたので、ワイパーのスイッチをひねりました。 例によってワイパーがゴトゴトうるさいので、雨で前が見えにくくなったら、手動で「ちょん」と一回一回ウィンドウを 拭いていました。かったるいけどしかたありません。その内、雨はどんどんひどくなり、橋に乗ったとたん、突然の大粒の雨に 襲われました。手動ワイパーではもはや間に合わなくなってしまったため、間欠ワイパーにシフトアップしました。 やはり多少がたつきますが、なんとかがんばってくれてるようでした。 しかし、橋も中間部にさしかかる頃、さらに雨は強くなりました。 そこは大きな河を渡す大橋で幹線道路でもあります。スピードも出ます。橋の上の風と車自体のスピードで雨の当たりは マックスに達しました。さすがに間欠ワイパーでも間に合わず、ワイパー速度もマックス。 それから約10秒後、ついにワイパーが停止しました。
ワイパーは、途中で止まっていました。ウィンドウ面に対して垂直の状態です。
当然雨を防御できないので、視界は最悪です。たとえるなら、梱包財のあのプチプチを通して外を見る感じです。
ぼんやり前の車の赤いテールランプは見えますが、なんとかレーンキープするのがやっとの状態で、
とりあえず速度は落としましたが、橋には路肩がない意外と狭い道路のため、容易に止められません。
長い橋なので、渡りきるまで相当の時間も掛かります。こういうパニックに陥ると、人は思わぬ行動に出ます。
走行しながら窓を開け、手を外へ出してフロントウィンドウのほうへまわし、なんと直立してるワイパーを手づかみして
動かそうとしたのです。
そして、なんと動きました。
命からがら家の駐車場へ入れ、再びワイパーを動かしてみると、しばらく動きますが、やはり停止します。
それも決まって直立したまま停止します。よく見ると、右側のワイパーがウィンドウからはみ出てます。
どうやら右の窓枠にワイパーの先が引っかかって戻れないようです。
そもそもそんな位置にワイパーが移動するのがおかしいのですが、その時はまだそんな深刻にもとらえず、
「そういえばしばらくワイパーゴムを替えてないなあ」と呑気に考えました。
きっとゴムが劣化して、なんだか知らないけどガラスとの摩擦が大きくなって、それでモーターが必要以上に
働きすぎちゃったのかなあ。そんなふうに思い込むことにして、翌日ワイパーを購入。
さっそく取り付けてみましたが、何の解決にもならなかったことは言うまでもありません。
ワイパーの調子はますますひどくなるばかりでした。スウィッチを入れると、3往復くらいで停止するようになりました。
さすがに「これはいかん」と思い覚悟を決め、やっとディーラーへ電話。
まるで故障したワイパーみたいなつたない言葉で事情を説明しましたが、先方は「はあ」とか「へえ」とか「うぅ」とか
唸るばかりでさっぱり要領を得ません。おそるおそる「直りますか?」と尋ねてみると、
調整で簡単に直るかどうか見てみないとわからないということでしたので、さっそく車で行き、検査してもらいました。
検査時間はほんの10分程度だったでしょうか・・。
調整では直らないそうです。ワイパーとワイパーを動かすモーターをリンク(連結)している「ワイパーリンク」という 部品の不調だそうです。確かにボンネットを開けると、ワイパーの下からモーターへ向かってパイプ状の鉄棒が渡してあります。 このワイパーリンクには、ゴム製の(クッションか?)部品がついているはずで、それが脱落してしまったために、 ワイパーの左右の動きに大きな遊びが出来てしまったということでした。
さて、ワイパー故障の原因はわかりましたが、部品が無いとのこと。 ディーラーの人いわく、普通はこんなところは故障しない。だそうで、いろいろと全国の営業所の在庫を当たってもらい、 大阪から部品を送ってくれることになりました。一週間後、またディーラーへ行き、30分ほどで直してもらいました。 その後はワイパーの動きもスムーズで、ワイパーゴムも交換したことで、よく雨を拭き取ってくれます。 料金は工賃を入れても、7000円くらいでした。