出産後の抜け毛

出産後に抜け毛に悩む女性の方はとても多くいらっしゃいます。 出産後数ヶ月（だいたい3ヶ月〜6ヶ月）過ぎた頃、今まで体験したことのないくらい大量の抜け毛に驚いてしまいます。 特に洗髪をする時、髪を乾かす時に抜け毛が多くなり、 ひどい方では、お風呂の排水溝が見えなくなるほどまっ黒に抜ける方もいらっしゃるようです。ご本人にとっては、とてもショックな出来事です。 このページでは、そんな出産後の抜け毛について少しでも役立てるお話しをしたいと思います。

出産後になぜ抜け毛するのか？

出産後の抜け毛についての原因はいくつかあります。 最も一般的に言われているのが「女性ホルモンの変化」です。 妊娠中には、通常より多くの女性ホルモンが分泌されることはよく知られていますね。 そのために妊娠中は、普通の状態より毛髪の寿命が長くなり、毛の量も増えます（毛髪は女性ホルモンです）。 これに対して出産後は、女性ホルモンの分泌も元の状態に戻りますから、妊娠中に増えた毛髪も抜けてしまうので、 抜け毛の量も急激に増加します。 では、髪の毛はそのまま抜け続けるのでしょうか？　 抜けた髪がそのまま減ったままでいることは通常はありません。 出産後、半年〜１年の間に抜けた髪のサイクルが平常に戻り、また生えてきます。 出産後のヘアトラブルは実は決して珍しくはありませんが、 こうした理由から出産後の抜け毛は、通常はあまり心配する必要は無いと言われてます。 平均すると、六割くらい人が経験するようですよ。

それでも気になる抜け毛

難しいかもしれませんが、出産後の抜け毛をあまりにも気にしすぎると、それがストレスになり、よけい抜け毛が多くなる原因を作りかねません。特にもともと薄毛や細毛の症状があり、出産後にさらに抜け毛があると、ますます心配になります。 こういったストレスは精神的な悪循環に陥りやすいので、どうしても気になる場合は、ひとりで悩まず産婦人科や皮膚科などの専門医に ご相談されたほうが良いと思います。また、出産後の無理なダイエットも抜け毛に影響を及ぼすことがありますので、急激な減量には注意が必要です。

出産後の抜け毛対処

まずは精神の安定をはかりましょう

出産前のストレスに続き、育児の不安、睡眠不足といろいろ大変な状況ですが、身近に理解者を得られれば、ずいぶんと精神的負担が減るかと思います。何より身近なご主人や経験者の母親に悩みを話し、少しでも精神的バックアップをもらうようにしましょう。 またよけいな不安を解消するために、本を読んで正確な知識を仕入れるのも大切です。自分だけの勝手な思い込みだけでは、ストレスを増幅させるだけです。インターネット上でもこうした出産後の抜け毛の悩みに関する記事を目にする事ができますので、「自分だけ」という孤独感を少しでも解消できるかと思います。

生活を大切に考えましょう

出産後は赤ちゃん中心の生活でなかなか忙しく、気持ちにも余裕が持てないため、ゆっくり自分を振り返る時間が持てないかもしれません。でもわずかな時間だけでも気分転換をためしてみましょう。 たとえば抜け毛のことが気になるのでしたら、頭皮マッサージなどいかがでしょうか。 頭皮の血行がよくなると、健康な髪が生えて脱毛しにくくなります。 ヘアケアという意味だけではなく、血液が循環するため頭もスッキリし、心のリフレッシュにも一役買います。こうしたリフレッシュタイムを習慣化することで、生活のリズムも生まれてきます。

食事で抜け毛の改善を

一般的に抜け毛の改善に良いと言われているのは、ビタミンＢ郡。具体的には、ワカメ、のり、大豆、しいたけ、玄米、 いちじくやプレーンなどもそうです。レバーはよく髪に良いと言われますね。こうしたビタミンＢ郡は、髪の新陳代謝を促すと言われてます。たんぱく質（魚､肉､大豆など）は、美しい髪をつくります。また ミネラル類（鉄、亜鉛、銅など）は、髪の発育に影響を及ぼすと言われてます。 亜鉛には、貝類､たらこ､ﾅｯﾂなどに含まれており、鉄分は、ひじきに豊富に含まれてることで知られています。 もちろんよく言われてる昆布にも髪に良い成分がたくさん含まれていますよ｡

それから、黒ごまも抜け毛予防には良いです。黒ごまは、たんぱく質が良質で、 毛細血管の血行を良くして､髪の根元まで栄養を運んでくれるそうです。 特に出産後の抜け毛には、イソフラボンもおすすめです。 イソフラボンには、不足した女性ホルモンを補うという役目があります。 イソフラボンは一日あたり、40mg〜50mgの摂取が理想とされ、 これは豆腐で半丁、納豆で１パック分に相当します。こうした素材をいかした大豆製品は良いようです。 出産後は赤ちゃんのお世話で忙しく、お母さんの食事は二の次。放っておくといいかげんになりがちです。 ご自身の精神ケア、抜け毛ケアをしてあげるつもりで、ちょっとだけ気づかいの食事サービスをしてあげてください。